RAGE Shadowverse Brigade of the Sky 後編
※前編はRAGE前に大部分を書きましたが後編は終えた後に書いています。
4.構築
- 人形
ナーフの影響がなかったので構築はほぼ引継いて使うことに。まず人形は前期の最初に連勝したリストが大元なのでそこから考える。
不採用カード
ゴブリン
リーサルが最速でも8だと考えるデッキなのでそもそもコンセプトに合ってないと思って最初に触る前に抜いた。基本は要らないカードで、中盤余ったコストで添えられれば悪くないと思い一瞬考えたがあまりにも理想論なので無しにした。
階段
人形ネメシスは階段を2ターン目におけるデッキではないがそこを逃すと4ターン目に2,2くらいしかなく後半では盤面を埋める上に即効性がないので不採用。かなり弱いカードだと思っている。
熊人形の少女
悪くないカードだとは思っていて最初入れていたがエンハンスで出すタイミングがそんなに多くなく先4以外は逆に邪魔になる場面が多かった。
鉄杖
試してはいないが絶対に弱いと思って不採用。勝ちに絡むカードでもなければ単体で強くもなく、スピネから持ってきても別に強くない。人形は元々守護が多いデッキだと思ってるので増やす必要性もない。
パペットルーム
考えてもいなかったカード。上位進出者で採用もあり自分も試したわけではなかったがあまり強そうには見えない。置けるタイミングが限られているので綺麗に置ければ人形補充として優秀だが後半盤面の邪魔をするカードなので怪しく感じる。
採用カード
心無き決闘3枚
中盤の除去・展開共に優秀なカード。使う前は疑問のあるカードだったが実際には使いやすさ強さに何の問題もなく最大数確定。
バジリス2枚
前編で書いたようにロイヤルとエルフの数が多くないと踏んだ上での枚数。シェアが逆転すると3枚入れざるを得ないが他対面で強くなくミラーでも必須カードではないと思っているので今回は減らした。
イカロス1枚
2コストのカードを何か増やしたかったが熊人形の少女が弱く感じたので代わりとして採用。かなり怪しいカードだとは思っており採用理由についても言語化はできないが、進化権を切らずとも相手が進化されるのを嫌うためトレードに参加でき使用感は悪くなく、4枚目のパラケルスス(だいぶ劣るが)という印象。山上からエンシェント引く不利益よりも単体性能の利益を重く見た。
純心の歌い手1枚
3ターン目に出すカードではなく後半にマナカーブを整えつつフィニッシャーを引きに行くためのカードとして採用。後半まで出すことはないので2枚だと被った時苦しいが何らかのドロソが欲しかったためピン挿し。
オーキス3枚
2枚のリストを見てなるほどと思ったが個人的にはフィニッシャーは最大数ほしいと思っていた。被る不利益より引かないことの不利益のほうが大きいように感じる。
- 聖獅子
ナーフの影響はあったがそれでも獅子を育てるというデッキの性質上ドローは減らせないと思いほとんど採用カードは変えずに使っていた。実際構築まで考える時間はなかったが聖獅子はナーフ前環境から常に手札のいくらかはハンデス状態で戦うデッキだったので獅子カードさえ最大数入っていれば大丈夫だろうと判断した。
不採用カード
天界の尖兵
上位進出者の構築で見たカード。良いカードである感じはするが試してもいないので何とも言えない。
ロレーナ
ナーフ前環境から特に強いカードではないと思っていたが、2コストの生き物を多く積むとデッキが弱くなり枚数を抑えたかったので今回はファイター、スノホワ、ノイシュを優先したがゆえに不採用。
レフィーエ
上位陣が入れていたカード。全然使用感が分からないが強いらしい。獅子は高コストのカードを使うデッキじゃないと思っていたので全く考慮に入れていなかった。
採用カード
封じられた法典3枚
0と1はものすごい差があったがどちらにしてもドローがないと先細りになり、ファイターが走り出すためにも必要と考えて3枚入れた。結果的にずっと投げられずに腐る試合がそこそこあったので3枚は怪しかったかもしれないが代わりのカードの候補もなく何とも言えない。
教理1枚
アミュレットを最大数入れたのでデッキの周りを滑らかにするために必要に感じピン挿し。ナーフ前から採用されているカードだったが2枚以上はハンデスがあまりにも苦しく、常に欲しいカードということでもないので最低限の投入。いらない場面もそこそこある。
天罰の神父2枚
基本は社用のカードで他対面でも悪くないカード。元々対社はデッキの性質的に有利だと思っているのでメタカードを最大数積む必要は感じていなかったが、エルフ以外にはそこそこ面倒なファッティがいるのでそれをどかすためにも使うため2枚でも大丈夫だろうという読み。実際そこまで邪魔した印象はない。
ノイシュ2枚
主にギガキマ用、時々社にも使うカード。ギガキマは一定数いるため2枚は欲しかったが3枚だと序盤バニラを抱える、9ターン目までに1枚引けばいいという理由から2枚に落ち着いた。どうしても獅子の成長が遅くなる時があるのでノイシュがないとギガキマに抜かれる可能性があった。
熾天使の剣3枚
ナーフ前の枚数を引き継いだ形で、3枚で特に問題はないと思っていたがもう少し考えるべきだったかもしれない。時間不足だった。
ジャンヌ2枚
弱い状況が無限にあって邪魔なカードではあるもののロイヤル・エルフ・人形の横展開にある程度耐性ができるので入れざるを得ないカード。3枚は過剰なのだがロイヤルを拾うために1枚では心許なく2枚採用。
正直獅子の構築は時間不足もありナーフ前の構築を大部分引き継いだだけとなったが、変に変えるよりもナーフ前の経験値を活かせるようなものにした。
5.自分の結果
Day1
1
獅子vs社 後手 〇
人形vsジャバ 先手 〇
2
人形vsロイヤル 後手 〇
獅子vsロイヤル 先手 〇
3
獅子vs人形 先手 〇
人形vs人形 後手 ×
人形vs社 後手 〇
4
獅子vs社 後手 〇
人形vs社 後手 〇
5
獅子vs召喚士ウィッチ 後手 〇
人形vs召喚士ウィッチ 後手 ×
人形vs人形 先手 〇
5-0
Day2
1
獅子vs社 先手 ×
獅子vs人形 後手 ×
2
獅子vs血統ヴァンプ 先手 ×
獅子vsギガキマ 後手 〇
人形vsギガキマ 先手 ×
3
獅子vs社 後手 〇
人形vs社 先手 〇
4
獅子vs社 後手 〇
人形vsギガキマ 後手 〇
5
人形vs人形 後手 〇
獅子vs人形 後手 〇
6
獅子vsギガキマ 後手 〇
人形vsギガキマ 後手 〇
7
獅子vsギガキマ 後手 ×
人形vs人形 先手 ×
4-3
二日合わせて
総合9-3(先9後18)
獅子10-4(先4後10)
人形9-4(先5後8)
ということで、早々にプレーオフラインから脱落し、その後4連勝するも最後に負けてマネーフィニッシュもできないという何も残らない結果となった。
自分の相手とか隣とかを見ても環境読みは大体合っていたと思っていたが、二日目の1戦目で獅子が社に抜かれたのが全てだった気がする。社と人形が最大シェアであり、ギガキマもちらほら、ロイヤルもそこそこという感じだったが、day1は勝ち上がるごとにビショネメばかりになっており、一方でサブマリンで勝ち上がった知り合いはロイヤルに多く当たっていたことから、ロイヤルが勝ち切れないデッキであったことが確認できる。エルフは当たってないので母数については把握できないが、レート勢や有名人による持ち込みが目立った。その中で勝ち切る人もいたがday1落ちもいて、結局のところデッキ選択としては疑問が残った。
結果的に見ても自分のデッキ選択は正解だと思っていて、それだけに有利対面を落としてしまったのが残念でならない。マッチの負けは自分の事故が数回、相手のぶん回りが1回ほどだったと記憶しており、勝ち切ることの難しさを痛感した。
(先手が後手の半分しかなかったのは二日目終了後に確認したときに初めて知ったことで、後手でも勝てていたので試合中は気にならなかった(実際に今環境は先後がそこまで影響を与えないと思っておりまた影響を受けるようなデッキ選択もしていない)が、先手のほうが多ければ結果が違っていたかもしれないと思うと、運がなかったのが少し悔やまれる。)
6.大会結果の分析
ファイナリストの内訳は省略するが、ビショップの数が少ないのは意外でもあり当然のようでもあった。結局社というデッキタイプがメタに対して脆く、そこまでシェアが伸びなかった一方で、誰もが社を意識した持ち込みをするため社がこらえきれず多くは勝ち残れなかったのだろう。
プレーオフに残ったデッキタイプを考えると、
・ロイヤルについて
前回のジンジャーウィッチと同じような枠。疾走札が増え前期に比べて不利対面を押し切る可能性を秘めているためファイナリストに1人くらいは許容されるデッキパワーという感じ。
・エルフについて
個人的には環境においてかなりの向かい風だと思っていたので勝ち切ったのはかなり驚いた。だが今回のような構築は全然考慮にいれていなかったものであり、使ってもいない状況では何も言うことができない。おそらくロイヤルと社が多くいると予想し翠嵐によるロングゲームもできる形にしたのだろうと推測できる。デッキリストを見るにアグロエルフというデッキタイプを殺し、ある程度リソースカードを積んだテンポデッキを代わりに生み出したのだろうということは分かる。
・ドラゴンについて
配信でジャバ原初が出てきて盛り上がったが正直なんで勝ち上がっているのか謎。参加者がこれだけいれば1人くらいはこういうデッキで勝つのも天文学的確率だがあり得なくはないという印象。
・ネクロについて
今回デッキ選択の時点で最初から外していた3リーダーの中では最も強いのがアーカスであるというのは把握していたが、元々新弾後はそこそこ触っていたものの形にならず断念した。デッキとしての問題点は色々あるので、西RAGEで使用者が増えるのはまあどうぞという感じだが弱いことには変わりないと思っている。
・ウィッチについて
ギガキマは事前に欠陥デッキという評価を下したものの対面するとそこまででもないという印象があり実際二日目でも多かったので少し評価を改める必要があるかもしれない。だが母数が多かったのは予想通りでありミラーで先手を引き続けなければ勝ち切れないということを理解しながら持ち込む勇気はない。
召喚士ウィッチはRAGE直前に少し回したものの全然強さを感じず、わざわざウィッチミラーを自分から不利にする必要はないと思い無しにした。正直ギガキマ以上の欠陥デッキという事前評価だったので勝ち上がったのは謎だが、結果を見るなら最高の余地ありかもしれない。
個人的な考えだがファイナリストになったデッキが正解だったということは絶対にないと思っている。デッキ相性と母数の比から最も勝ち切る確率が高いものを選択するのが正しく、弱いデッキが勝ち上がったとしてもそれは変わらず弱いままである。(もちろん再考の余地は出来る。)しかしナーフから時間がなかったため、個人の練度が勝敗を分けたことは多かっただろう。また圧倒的tier1がいなかったために多少の運の差で巻き返せる環境だったこともあるはずだ。(それはファイナリストのデッキのばらけ方からも分かる。)
7. 反省
RAGEは2回目で、前回は2-2ドロップだったので今回の9-3は躍進という形になったが、今回勝ち切るということを強く意識したデッキ選択をしても事故で有利マッチに抜かれるということがあったので、二日間のうち1回くらいは事故を許容したうえで、改めてデッキ選択と構築の重要性を理解した。一方で今回の環境読みやデッキ選択は良い線をいっていたと感じているので次にもぜひ活かしていきたい。
では、また。
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