思考置き場

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こういう考えもあるよってだけです。

シャドウバースプレイヤーのこれから

 お久しぶりです。ずっと書きかけの記事があってどうも自分で内容が気に入らなかったのでずっと放置してたんですけど、重い腰上げて頑張って書き上げることにしました。最近は時間がないので専らlivedoorの適当な方のブログで適当なことを書いているんですけど、そっちの内容は何も考えなくても書けてしまう一方ある程度こっちは脳内で流れを整理しないと書けないのでどうも偏ってしまいます。つらい……

 

(これ説明分かりにくすぎるけど、そういう系の話です。)

 ちなみに自分自身がシャドウバースを競技として始めたのは1年前くらいからでそれ以前のことについては見聞のみなので時折誤魔化した言い方をしていますが悪しからず。あと情報が間違ってたらごめんなさい。

 

 

 

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過去

ソシャゲ大国日本にて

 ソーシャルゲームが流行っていた日本において純国産のDCGシャドウバースが生まれた。最初はハースストーンのパクリだとかいう声を聞いていたが、実際プレイしてみて似ている部分も多かった一方、大きく異なるのは、イラストとUIと進化権システム。

 この3つはどれもシャドウバースがソシャゲを意識していたことが見てとれる。イラストはターゲット層に見た目の良さをアピールし、UIはスマホでプレイするための操作性の良さを与える。そして進化権システムはスピーディーかつ変化の大きいゲームを生み出すことで飽きにくく、しかも移動時間などのちょっとした時間でスマホを使いプレイするというソシャゲのイメージに合ったゲームを作っている。

 このように、ハースストーンが流行らなかった日本でシャドウバースが入り込めたのはソシャゲ要素を推し出していたからだと考えている(ハースストーンは諸々がパソコン向きでありソシャゲ感はない)。美麗イラストを用いた上でソシャゲらしいUI(操作性)の良さと試合時間の早さを持ち合わせていたことで、誰もがカジュアルにカードゲームをプレイでき、流行に繋がった。実際シャドバで初めてカードゲームをやり始めたという人も一定割合いる。(これはカードゲームとしては驚くべきことである。)

大型大会の現出

 プレイヤー数が順調に増えていき盛り上がっていく中、RAGEという超大型大会(RAGEは複数のゲームの大会だけど分かりやすくシャドバの大会ということにする。RAGE以前の大会は把握してないため無視)が生まれることで、以前はランクマッチのみであった競争の場が2つに増える。カードゲームにおいて大会はあるのが当然だが通常のソシャゲにおいては稀なことである。(相当人口が多く競技性の高いものはオフラインイベントがあったりするようだが。)

 現在ではRAGEのルールやシステムについても初期の状態からかなり改善している。これはnew generation e-sportsを自称する運営が競技というものを理解してきているからだろう。

Ratings for シャドウバース

 競技性を追求しようと考えた非公式団体が第三の競争形式を作り出した。レート第1期自体は結構前だと思うがレートが一般的になったのはそこまで前のことではないはず。現在最も競技性が高いとされる。

プロリーグの誕生

 そしてシャドバに「プロリーグ」が生まれる。それはソシャゲから出発したシャドバの、ソシャゲからの完全な旅立ちを意味する。プロ選手同士の対戦が価値の高いものであり、シャドバがプロを作るほど競技性の高いものであり、かつ今後も競技性の高いものにし続ける、という運営の意思表示とも言える。

 

(今回JCGについては記載しなかったけれど追加するの面倒なのでRAGEと同じ枠ということにしておきます。ES等も個人的にはあまり興味がないのでRAGEと同じ大会枠ということで。)

 

現在

ランクマッチ

 過去にはランクマッチのみをプレイヤーの強さを判断する材料とする時代があったが、現在では競技性が低いとされている。その理由としてはカジュアルプレイヤー*1の割合が高くプレイヤーの質が低いことが挙げられる。また積極的に競技に取り組んでいるプレイヤー(=ガチプレイヤー*2)も息抜きやデッキ開発のためにランクマッチを用いる場合がある。勝敗によって変動するものが100MPであるが、これはグラマスやランキング報酬などの目的がない限りほとんど価値を持たない。

 またランクマッチ・RAGE・レートの3つを競争の場(競技ではなく競争と言っておく)とした時、ランクマッチは唯一BO1の形式をとる。それもランクマッチの競技性の低さにつながっている。そもそもBO3の試合形式は技術介入度を引き上げるための措置であるため、BO1形式における介入度がBO3に比べて低いのは当然のことだと言える。

 実際ランクマッチのレベルの低さは肌で感じている。個人的にはBoS期くらいからランクマッチで勝つことの苦労が激減した感があり、OoT前期のMP7000~10000で勝率85%を記録したりした(普通そんな数字はあり得ない)。

 

クラス専

 シャドバのソシャゲ時代の香りが強く匂うのが「クラス専」という存在。好みや資産など、競技性とは関係ない要因によって特定のクラスのみを使用する人々を指し、カジュアルプレイヤーに分類される(定義した内容とは合致しないがガチプレイヤーの定義には全カードを使用できることを暗に含んでいるため)。ソシャゲには「ガチャ」要素があるため何かしらの縛りを持つことは特殊なことではなく、代替キャラや好きなキャラを使用するというのはあり得ることである。現在は初期よりもクラス専の割合は少なくなっているはずであるが、時折RAGEの配信卓にも出没する程度には存在しているらしい。

チーム文化

 いつからチームというものが出てきたのかは把握していないが、割と初期のほうからあったらしい。おそらく最初のチームは当時のトッププレイヤーで構成されていたのだろうが、チーム文化はシャドバプレイヤー全体に波及し、現在では数えきれないほど多くのチームが存在している。

 そうしたチームの文化が成熟するのとパラレルにシャドバ自体がソシャゲからカードゲーム競技へと変化しているため、例えばあるチームにおいて、結成した当初の意識が今では通用しないという場合もあり得るわけだ。当初競技をRAGEのみとして、「競技に真面目に取り組む」ことを目的としたチームができたとしても、レートという新しい競技の流行に際しチーム内で今までの意識を変更するか否かの選択を迫られることになる。実際にはそういった選択は各自で行われるため露出せず、いつの間にか意識に差ができてしまうという可能性も考えられる。

 

 

これからの話

 そうしたことを踏まえて今後どうなるかというと、まず、間違いなくシャドウバース自体の競技性は高まっていくだろう。ゲーム内における技術介入度はもちろんのこと、RAGEなどの大会のルールも長い目で見れば良くなっていくのではなかろうか。そうしてシャドウバース全体が競技へとシフトしていくことでプレイヤーのふるい分けが行われることになる(むしろ現在進行形である)。

カジュアルかガチか

 現在も時折Twitterで、ランクマッチでの連勝数や勝率について、あるいはtier下位のデッキについて、またチームについて、さらにはシャドウバースそのものや運や確率についての話が話題になる時があるが、毎度これらの話が大きくなる原因はそれぞれのプレイヤーの意識が異なっていることにある。つまり、カジュアルプレイヤーとガチプレイヤーの意識の違いが意見の違いとして表れ、意識の差を埋めないまま議論が噛み合わなくなることが問題である。

 こうした状況では、どちらか一方が悪いということはない。両者が共に自分の認識できる世界の中で真剣にプレイしているのだから、その世界の中で正解を探す行為自体は間違っていない。自分は競技者側だが、カジュアルプレイヤーの存在や思想を否定しようとは思わない。

両者の道

 シャドウバースの競技性の高まりとともに今後も界隈全体としての意識の乖離が広がり続けることが予想される中、その乖離を無視した議論が交わされることを回避するためには、まずは互いの意識とその差を理解し、また自分自身がどういう考えを持っているかを把握しておくことが重要である。そして理解の後、互いが距離を置くことが好ましく感じている。リリースから2年という短い期間にプレイヤー数は増加し続け、ゲームも変化し続けている。シャドウバースというゲームがソシャゲからカードゲーム競技へと急速に変化していく一方、初めにソシャゲとしてゲームを開始したプレイヤーにも変化が求められている。競技としてのゲームに楽しみが見出せなかったりモチベーションを保てなくなった人はふるい落とされるが、それは仕方のないことであり、無理にしがみつく必要もない。自分の楽しめる範囲で楽しむのもいいし、魅力のなくなったゲームを捨ててしまってもいい。ゲームという遊びを遊びとせず真剣にプレイするのは誰もができることではない。(なのでふるい落としで残った人は、カジュアルプレイヤーに対し厳しい目線を向けてはいけない。)

 チーム内部においても同様で、チーム全体の雰囲気と自分の意識に差がある場合には素直に抜けることを選択していいと思うし、チーム側としてもそのチームがどういう目的や意識を持っているか自覚しておく必要がある。

 ちなみにどこを競技として認識するかという話は裏返せばいつをオフシーズンとするかという話でもあり、プレイヤーの意識を反映しているものである。

 急激な変化にプレイヤー側が追い付いていないように感じるが、もう少し自覚し、意識的に界隈を分離させてもいいはずだと思っている。

(これは意識の違いからなる衝突を避けるための話であって横断を禁止する意味ではない。)

 

現状、シャドウバースというコンテンツは結構好きなので、コンテンツの収容数が増える中で界隈が良い意味で活気あるものであればいいと思っています。

(なんか上手くまとまってないように感じるけどもう疲れたのでとりあえずこのままにしておきます。まるで時間ギリギリでレポート提出したみたいな気分。)

*1:ランクマッチのみ、もしくは競技のうちRAGEのみに参加する程度のプレイヤーを指すことにする

*2:RAGEの他の競技にも参加する程度で高い競技性を望むプレイヤーを指すことにする